ホビーとロングランブログ

ホビーやランニングの話題や、お題をつづっていくブログです。別館の活動報告も。

小説更新のお知らせと、創作雑記番外編:自分が影響を受けた小説の話

 別館「ホビーとロングラン-小説館-」で書いている小説「エトフォルテ防衛戦線ヒデ!」第51話~第53話を更新しました。

 

 このブログではホビーとランニングを主に語っていますが、小説に絡んだ話も、今後少しずつ載せていこうと思います。
 小説を書き始めた経緯は別館の創作雑記に載せたので、今回は「自分が影響を受けた小説」について語ろうと思います。


 私は中学~高校頃から、アメリカ映画の小説版を読んでいました。
 映画が好きだったけど、映画館が近くに無くTVかレンタルビデオしか手がなかったので、物語の世界を文字で追える小説版がありがたかったのです。
 その流れで「アクション映画のような小説が読みたい!」と思い、本屋で手に取ったのが「レインボー・シックス(作:トム・クランシー 訳:村上博基 新潮文庫)」。

 

レインボー・シックス(作:トム・クランシー 訳:村上博基 新潮文庫

 特殊部隊レインボーが、凶悪なテロ事件に立ち向かう、という物語。私は未プレイですがゲーム化もされています。
 立てこもり事件で主人公たち、敵、人質の視点が目まぐるしく入れ替わり、人命救助の現場が緊迫感溢れるタッチで描かれています。隊員の家庭生活も描かれるなど、アクション・サスペンスに収まらない魅力がありました。
 私はこれを読んだことで、ミリタリー物の本をその後買うようになりました。


 アクション映画は格好いいなあ、と思ったところで、次に読んだのが同じ新潮文庫の「剣客商売(作:池波正太郎)」。

 

剣客商売(作:池波正太郎 新潮文庫

 表紙イラストがご覧の通り、バッサリ。文体を崩して率直な感想を書きますと、本屋で初めて見たこの表紙絵に、心底シビれた。
 さらに、
 「勝ち残り生き残るたびに、人の恨みを背負わねばならぬ。それが剣客の宿命なのだ。」
 という、裏表紙の紹介文にもシビれました。
 仇討ちの悲哀や温かい人情までも描いた、TV時代劇や劇画にもなった名作シリーズ。こちらの話も、主人公秋山親子の視点だけでなく、敵、仲間の視点が所々で入れ替わり、それぞれの生き方が描かれます。
 この作品における斬り合い、食事、会話の描写の数々。どれも好きです。


 それからミステリー、というか、『彼』にはまりました。「金田一耕助シリーズ(作:横溝正史)」。私の”初”金田一は、「犬神家の一族」でした。

 

犬神家の一族(作:横溝正史 角川文庫)

 写真の「犬神家の一族」は、2006年の市川崑監督の映画発表時に販売された文庫本。私は2006年版を映画館まで見に行き、後日サウンドトラックを購入。その後も「本陣殺人事件」「八つ墓村」といった作品を読み続けました。
 小説は主に金田一耕助、時折関係者の視点をはさみながら、奇怪な事件の真相に迫っていきます。
 このシリーズは、金田一以外の人物の視点で終始進行する話や、金田一がラストシーンまで出てこない話もあり、初めてそれらを読んだ時は衝撃でした。
 金田一以外の人でも主人公なのか!と。
 ちなみに、ある作品では
 「犯人がいかにして標的の部屋に頑張ってたどり着き、目的を果たし、その後どれだけ悪戦苦闘して脱出を図ったか」
 が犯人視点でじっくり描かれています。
 この作品、数年前に映像化されており、私は小説原作より映像を先に見たのですが、これがもう笑っちゃいけないけど笑ってしまって。
 茶化し過ぎだろう、と思って最近原作を読んだら、ほぼ原作のまんま映像化されているとわかり、絶句しました……(ネタバレ防止のため、題名は伏せさせていただきます)。


 ほかにも影響を受けた作品はあるのですが、今回はここまで。
 こうして振り返ると、私は主人公、仲間、敵など、複数の視点が入れ替わりながら進んでいく話が好きです。そこにバトルや謎とき、人情が加わるとさらに好きです。
 自分の小説も、そういう形で書いています。